Catch Me と Follow Meのあいだ(2/2)~坂本真綾 20周年記念LIVE "FOLLOW ME"@20150425さいたまスーパーアリーナ感想

1曲1曲書いてると最後まで保たないので気になったとこだけ。Part1はコチラ。

【11.Coming up】
会場がオサレバーにでもなったかのようなジャジーな曲。とてもライブ映えする。さすが原さんが手にペンをぶっ刺しながら書いただけある。
「clap clap」とか「踊ろう」とか「誰かの視線なんてどうでもよくなるまで」とか観客を煽るような歌詞が続くので、さぞかし皆ノリノリになると思いきや
意外と周りは反応薄。拍手はしてるけど、幼稚園児がカスタネット叩くような感じでリズムに乗り切れてない人もいてなんかもどかしい。
礼儀正しいと言えばそれまでなんだけど、もっとはしゃぐところははしゃいで楽しんでるよ!ってところをもっと演者に見せて欲しいんだよね。難しいね。

【12.ピアノメドレー】
全曲目はググってもらうとしてここで菅野よう子さん登場。何故かウサ耳装着。でも最初の曲終わりくらいで外す。
菅野さん初めて見たんだけど、初めてっていう感じがしない。遠くからでも感じる不思議な雰囲気を持つ方でした。
曲名をささやく菅野さん、エロい。弾きながら「約束はいらない」の歌詞をとっさに観客でジェスチャーで伝え歌わせる菅野さん、スゴい。
もちろん練習して本番に挑んてるとは思うんだけど、フラッと来てサラッと弾いてるような感じ。陳腐ですが天才の所業。
「約束はいらない」の歌わせたところは菅野さんも真綾さんに伝えたいフレーズだったんだろうな。
「君を君を愛してる 心で見つめている 君を君を信じてる 寒い夜も」
そんな演奏に感動しつつも裏では「ここで弾いた曲この後真綾さん歌わないだろうなぁー」とちょっと残念な気持ちに。紅茶が…。ユッカが…。Buddyが…。

【13.約束はいらない】
【14.プラチナ】
【15.光あれ】
菅野さんプロデュース期の前期・中期・後期の名曲攻撃。ここだけ切り取ってもチケット代の価値がある。
自分の周りでは光あれの「手を振ってくれないか」のところで振ってる人少数。

【16.トライアングラー
【17.ヘミソフィア】
【18.レプリカ】
あまり触れられて無い気がするが、この辺の激しめの曲をMC間挟まず連続で叩き込む真綾さんの体力えぐい。
さいたまスーパーアリーナが往年のPRIDEの会場になったような熱を帯びてた気がする。PRIDE見に行ったことありませんが。

【19.マメシバ】
【20.おかえりなさい】
マメシバのときスクリーンに流れる映像見て「あ、ロマサガ2のCMみたい」とか余計なこと思ってました。真綾さんが近くに来た時は全力で手を振りましたよ。

【21.風待ちジェット】
武道館のブルーレイで真綾オタクがこの曲の振り付けを死んだ目でやってるのを見たことが今もトラウマの私は最高に気持ち悪い笑顔で踊りきりました。

【22.シンガーソングライター】
SSWツアーでも見たけどこの曲を花道でステップ踏みながら歌う真綾さん可愛い。
「思ってることは全て詰めた」というこの曲は今を生きる坂本真綾のテーマソングなんだろうな。
個人的には「ポケットを空にして」からこの曲へ大トリをシフトしていっても良い気がする。

【アンコール前】
何人か席を立ち外へ。タバコかな?ちょっと萎える。
ミュージシャンおよび舞台演出関係者はこのアンコールありきのセットリストに疑問を持つべきだと思うんだけど、現場はどう思ってるんだろ。
その間、センターステージ真上に吊るされていた物体が降りてくる。ドラムセットだ。
「これはブルーレイの映像特典で『坂本真綾ドラマーへの道』が見られるパターンのヤツや!!
……なんてことは無く、スクリーンに"the band apart"の文字。うん、知ってた。

【23.約束はいらない~the band apart
まさかやってくれるとは思ってなかったのでテンション上がる。
が、おそらくバンアパを初めて見たであろう周りの反応な冷ややかなもので、その昔the pillowsミスチルと対バンしたのときと同じような居辛さ、不安が蘇り、ムキになって座りながらも縦ノリ首フリをして盛り上げていました。傍から見たら場違いバンアパファンと思われていたかもしれない。
バンアパ、というより原さんに対しては「武道館の映像でファンになったような新参が慣れ慣れしいんだよコノヤロー」って気持ちが無くは無いが、おそらく演奏したのは真綾さんからのREQUESTであって、この場では自分たちは不純物とわかっていながらそれを受けた男気?それについてはリスペクトして精一杯応援しようと思った。いっそ登場時にcoral reefとかやっちゃえば良かったのに。
あと、生で原さんの真綾さん(語尾上げ)が聴けてちょっと嬉しかったw

【24.Be mine!】
今回はこの曲が聴きたくて遠征を決意したようなものだったので、生で聴けて最高でした。
「バンド組んだことないけど超楽しかった!」と真綾さん。真綾さんが組んだバンド、すぐ解散しそうだなとぼんやり。

【25.そのままでいいんだ】
再び菅野さん登場で「2人が覚えている限りは一度もライブでやったことの無い曲です」と。
さっきのピアノメドレーのときに書き忘れてたけど、このお二方本当に息がピッタリで、なまじ開始の数曲でバンドとの歩調合わせにハラハラさせられただけにこのシンクロには鳥肌が立った。
「君を信じてる」とか「そのままでいいんだ」とか肯定されて育てられてるなぁ。NHKあたりで「坂本真綾を作った人々」でドキュメンタリー作りませんか?

【26.eternal return】
YCCMのバスの映像からツアーのとき震災の影響で2度しか使用しなかったバス型バルーン登場で号泣フラグ回収。
ここで並の歌手なら歌えなくなった部分を観客が歌って「これが本当のFOLLOW MEですね」という誰ウマ展開なんですが、真綾さんこれ歌い切っちゃうんですよ。
特に「僕は どうして どうして 諦めたいのに」のところを、内から湧き上がる感情を切り捨てるように歌う姿は今回のライブで忘れられない瞬間になりました。自分は彼女のこういう強いところに惹かれてるんだなと再認識。

【27.これから】
「今までの全部の作品が好きだけど一番を挙げるならいつも一番新しい曲」と新曲を。弾き語りの一音目を間違えて「あっ!………編集します」と(白目)フリフラが真綾さんの周りから次第に外へ広がっていく演出が美しい。
この時スクリーンに20年分の過去の映像が流れるんですが、この映像ブルーレイの特典に是非入れて下さい。単品でも買います。

【28.ポケットを空にして】
いつもの締め。旗もらえる時に行ったことのが無いので旗振ってる連中が羨ましいし、その旗で優越感に浸ってると思うと腹立たしい。どうやら自作してる人もいるらしい。ファンの鑑だね。

【終わり】


感情の昂ぶりからライブ後にこんなことをつぶやいてしまった。でも的確な表現だなと思う。
ライブに足を運ぶようになってしばらく経つけど、未だに「坂本真綾って本当にいるんだろうか?」って思う瞬間があるし、この非現実感を楽しみたいので彼女の活動を全て追いかけるようなことはここ数年していない。これからも決して捕まえられない彼女の後を追うことになるのかな。またいつかどこかで。